「絵本 アフリカのどうぶつたち 第2集 ゾウのかぞく」のシリーズです。
長い日照りの中、水を求めて、象の家族がさ迷い歩きます。
途中、ものすごい砂嵐に遭い、小さい赤ちゃん象が飛ばされ、お母さん象が懸命に追いかけ、はぐれてしまいます。
中に、病気のおばあさん象がおり、みんなで身を挺して取り囲んで守る姿には、感動します。
しかし、病気のおばあさん象には、この旅は過酷過ぎました。リーダーのひいおばあさん象に、早く自分を楽にしてくれと叫ぶのです。
ひいおばあさん象が、決心して、おばあさん象を自らの手で殺してしまう場面は、もう涙なくしては読めません。
これほどまでに、自然とは厳しいものなのかと、天を仰いでしまいます。
「じひびき」とは、この最も悲しい場面で走る象の走る音なのです。
可哀想だからこそ、一突きで殺してあげなくては・・・という覚悟の上の、ひいおばあさんの必死の走りなのです。
こんな悲しい思いをかかえて、やっと仲間がたどり着いた、あるはずの泉の場所は、悲しくも干上がっていました。
とうとう力尽き、崩れ落ちるひいおばあさん象は、遠くから地響きを聞きます。
お話は、「ふるさつ」につづきます。
早く、先を読まなければ・・・。