絵本なのですが、実際は絵本ではありません。
私はあんまり作家とか美術家とかに詳しくないので、作者の窪島誠一郎さんのことを
知りませんでしたが、この窪島誠一郎さんと言う人が、長野県上田市に1997年に建てた、
本当はもっともっと絵を描きたかったのに戦争に行かなければならなかった人達、
しかも生きて戻って来れなかった人たちの絵を遺族から集めて展示している美術館
「無言館」をつくるまでの話が書かれています。
「無言館」という名前の由来、それは、
なぜ「無言館」っていう名をつけたかって?
だって 戦死した画学生さんの絵の前に立ったら
悲しくて くやしくて つらくて
なにもいえなくなっちゃうんだもの
黙るしかないんだもの
でも
たくさんの人たちに
「無言館」にきてほしい
そして黙って
画学生さんの絵の前に立ってほしい (本文抜粋)
と書いてありました。
本当、どんなに無念だったことでしょう。
涙が勝手にほろりとでました。
この人たちの命と夢の犠牲があっての今の平和なんだと、改めて思わされました。
是非、一度、敬意を持って訪れたいと思います。
みなさんにも是非、読んでもらいたい本です。