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おたまさんのおかいさん」 ママの声

おたまさんのおかいさん 作:日之出の絵本制作実行委員会
絵:長谷川 義史
出版社:解放出版社
税込価格:\1,980
発行日:2002年12月
ISBN:9784759222296
評価スコア 4.55
評価ランキング 6,720
みんなの声 総数 21
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  • おかいさんてお粥のことだったのね

    戦時中に二人の孫を育てて、みんなにお粥を食べさせ、頼母子講もまとめている肝っ玉母ちゃんのおたまさん。

    おかいさん(粥)を作ってみんなに食べさせ、、、お粥は薄めてるんじゃなくてきっと毎回炊いてるんですよね?絵本では分かりにくかったけど。魔法のように増えるので子供は興味津々でした。

    ラスト、戦時中の解説があったけど、家賃も布団代も毎日大家に払うのは大変そうですね。急に追い出されるかもしれないし。怖いです。

    投稿日:2011/08/26

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  • 戦後の大阪での実話

    • YUKKOさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子11歳、女の子9歳、女の子6歳

    情に厚く、肝っ玉のでかい【おたまさん】こと、たまこさん。
    みんなに信頼されて、頼りにされている様子が伝わってきます。
    こういう頼もしい女性って、憧れるなぁ♪
    関西弁が使われていることで、臨場感いっぱいです。

    おたまさんの作った【おかいさん(=おかゆさん)】もまた
    みんなに愛されていたのが よく分かります。
    お腹を空かせた人を快く家に招きいれて おかゆを食べさせ、
    近所でケンカがあると聞けば、おかゆを持って駆けつける。
    美味しいおかゆを食べて満足したら、怒ってたことなんか
    すっかり忘れちゃいますよね♪

    机の上には昔ながらの名作や、ビー玉やメンコが置いてあったり、
    長屋の様子や 人々の服装から、戦後や昭和の雰囲気が伝わります。

    物語のあとには【資料編】として、
    当時のおたまさんが住んでいた地域の事情や
    戦後の貧しい生活ぶりが写真付きで掲載されています。

    文中に『さあて たのもしの金 集めに行ったろ。』とあり、
    「“たのもし”って何だろう?」と疑問に思っていたのですが
    昔は【頼母子(たのもし)】と呼ばれる、
    庶民が お互いに助け合う銀行のようなシステムがあったのだそうです。
    おたまさんは人々の信頼が厚かったので、
    頼母子の【親】を引き受けていらっしゃったのだとか。

    兄弟が多くて貧しかった おたまさんの実家。
    おたまさんは5歳の時から、マッチ工場に住みこみで働いていたそうです。
    欧米では すでに禁止されていた「黄燐マッチ」を製造しており、
    黄燐から出る“リン酸”を吸うと、アゴや鼻の骨がボロボロになるそうで…。
    おたまさんの鼻も、骨が溶けてぺっちゃんこだったと読んで、
    胸が締めつけられる思いがしました。
    戦後の生きるか死ぬかの厳しい生活状況では仕方なかったのでしょうか。

    物質的にも食糧的にも恵まれすぎて、平和ボケの感すらある現代。
    戦後の生活ぶりを知って、自分の生活を見直す必要があると思いました。
    娘たちにも、自分たちの ひいおじいちゃんやひいおばあちゃんが生きた時代を知って
    なにかを感じ取って欲しいと思います。

    投稿日:2009/07/29

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  • 元気なおたまさん

    上の子が保育園から借りて帰った絵本です。
    初め読んだ時は、関西弁と豪快で明るいおたまさんや
    おかゆをすする時の音が面白いなぁ。
    と子供たちと読んでたのですが
    実は「部落差別」というものが含まれた内容なんだと
    あとがきの説明などでわかり、とても深い絵本だと
    思いました。
    少し前に、人権の講習会に参加させて頂く機会があり
    行ってきたのですが、このお話の内容とその時の話を
    照らし合わせ、つらい時も皆で力を合わせて生きている
    人達を絵本で表してあるんだとわかりました。
    長谷川義史さんの絵がとても良くあっていて
    素敵な絵本になってます。
    子供たちにはまだよくわからないと思いますが
    間違った情報ではなく、色々な本当の事を絵本などを
    通して教えて知って欲しいと思うので
    小さい子から大きい子まで幅広く読んで欲しいと
    思う絵本でした。

    投稿日:2008/11/09

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  • 貧しくても、心が豊かだった人々。

    イラストは長谷川義史さん。
    舞台は大阪の「日之出町」。主人公のおたまさんは実際にいた人物だそうです。
    この町は部落民達の長家の町でした。
    「部落差別」と言う言葉を聞いたことがありますか?江戸時代の身分制度の中で出来た「部落民」。その制度が廃止された後も、長くその子孫の人たちを苦しめてきた差別です。
    そのため、この村の人たちは学校などでも差別されていたようです。
    仕事なども、日雇いの仕事しかなく、いつもお金に困っていましたが、長家のみんなで協力し合い、助け合って、明るく暮らしていたようです。
    この、町の暮らしの様子を「おたまさんのおかいさん」という絵本は、見事に表現してくれていました。
    とってもいい絵本です。貧しくても、人々の心が豊かだった頃の日本の姿が生き生きと、描かれていました。

    投稿日:2003/09/01

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  • 生き抜く強さに勇気をもらう

    長谷川義史さんのイラストに惹かれ、手に取りました。
    戦後の部落差別をテーマにした作品でした。
    貧しさにもめげず、明るくたくましく生き抜いた方たちの暮らしぶりが描かれています。
    その強さを知り、勇気をもらえます。
    長谷川義史さんのイラストは、難しいテーマでも暗くなりすぎず、でも印象的で、すごいなと思います。

    投稿日:2021/03/04

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  • 戦前の様子が伝わってきます

    • みっとーさん
    • 30代
    • ママ
    • 大阪府
    • 男の子7歳、女の子5歳

    戦前、まずしい生活の中でお互いに助け合い生きていた様子が分かる絵本です。
    絵本の内容以上に資料編として紹介されているページがとても興味深く、当時の子どもたちが働いていたこと、村の様子など、親子でへぇ〜となりました。

    投稿日:2018/07/06

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  • ふしぎなおかゆ

    このお話は、戦後が舞台のお話でした。みんな食べるものもないはずなのですが、この絵本の主人公のおたまさんの家のおなべのおかゆは、食べても食べてもおかゆがなくなりません。お腹が見たれば、けんかや問題があっという間に解決!!素朴な幸せを感じるお話でした。

    投稿日:2014/12/16

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  • いつか

    昔、長谷川さんの講演会がえほん専門店で行われたときに購入しました。
    当時自分が読んだ時は、部落問題のおはなしという事でしたが、長谷川さんの絵と、関西弁がとてもマッチしていて、読みやすい絵本だという印象でした。

    子どもに読み聞かせるようになり、子どもは、時々「これ読んで。」とこの本をもってきます。6歳になった最近では、「肝っ玉ってなに?」ときいていました。おたまさんのおかいさんを作る呪文の場面、みんながおいしそうにおかいさんをすする様子が何度みても楽しいようです。
    いつか、この本の最後に書いてある日之出の人々の事もきちんと読めるように、ずっと読みたい絵本です。

    投稿日:2014/01/10

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  • 人情

    • リーパンダさん
    • 30代
    • ママ
    • 宮崎県
    • 男の子8歳、女の子6歳

    大阪の人情話でした。
    子供にはむかし(昭和の時代)の生活が衝撃的だったようです。
    豪快なおたまさんの行動も「すごい・・」と
    いっていました。
    こんな面倒見のいい方がいたからお金や物がなくても
    心が豊かで、近所付き合いも盛んだったのでしょうね。

    終りに載っていた昔の出来事も
    子供たちだけでなく私も驚くことばかりでした。

    投稿日:2009/11/08

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  • おかいさん?

    ふしぎなタイトルにひかれて、図書館から借りてきました。
    おかいさんってなんだろう?って思ったのですが、どうも
    おかゆ(さん)のことみたいです。テレビで見てても、
    大阪のかたって、あめにも“ちゃん”ってつけてて、
    食べ物をちゃんと大事にしてるんだろうな〜って
    いつも感じてたのですが、それがそっくりそのまま描かれたいたので
    貧しいなかでも、人々の心はいつも温かく、そして、そこに
    おいしい物があるって良いじゃない!!って人々の温かさを
    感じます。
    また、おたまさんの豪快な所とは反対に、
    とても気が利く女性だと言うことがよくわかり、
    私もそういう人になりたいな〜って感じました。

    投稿日:2008/11/13

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