あおがえるのけろのお話です。
お母さんが病気になり、少しも熱が
下がりません。
みんなにいい薬はないか聞いても、
それに合った薬を誰ももっていません。
真っ暗な夜になり、けろは
さびしくて泣きだしました。
ふくろうのおじいさんが分厚い本で
調べてくれて、つゆくさの花から
したたりおちるあおいしずくを、
よるの間にあつめて飲むように・・・。
と教えてくれました。
だけどそれはとっても難しいんです。
つゆくさは朝早くさいて、
昼過ぎには閉じてしまう花なんです。
そう、夜には花が咲かないんです。
夜どれだけ探しても
つゆくさの花は見つかりません。
何日も探し回ってかわいそうでした。
泣き疲れて倒れこんでいた時に
おつきさまをみつけました。
おつきさまにお願いするんです。
最初はずんぶんかわいそうな
お話だなと思っていましたが、
最後にはしずくがとれてよかったと
思います。
読み終わった後あとがきを
必ず読んでください。
この物語を作った作者の
気持ちを知ることができます。