死を迎える直前に、このおじいさんのような謙虚な気持ちでいたいものだと思います。
たとえどのような死の迎え方であっても。
確かに、ここまで生きてこれた、いえ生かされてきたということは、恐ろしい奇蹟ににも思えます。
何かはかり知れない見えない力(愛の手)に守られて来ているのだと。
本当に心癒される作品です。
子供にはなかなか伝わり難いかな?と思いながらも薦めたら、「ぼくは、天使さんよりおじいちゃんかな?守られてるって感じがするもの」
作中の天使さんの不休のお勤めぶりに、労いの声を掛けたくなります。
私たち人間は、お構いなしにあちらへこちらへ人生の舵取りを一人でしているように、思い込んでいることが多いんですけれどね。
天使さんに感謝をしなくちゃ。
“ドイツで異例の書店店頭での平積みが続いている話題の絵本”というのも、友人ヨーゼフ(ユダヤ人)が忽然と消えるくだりから、戦中戦後の苦しい時代を切り抜けてきたおじいちゃんの人生に、共感する方が多いからだと思いました。
親子でいろんなことが語り合える一冊だと思います。