『OLEYTHE SEA MONSTER』が原題。
松居直さんが、著書の中で、親子で楽しんだ本として紹介されていた作品。
絵本というよりは読み物に近く、絵はコマ割り、
しかもモノクロなのに、情景がリアルに迫ってきます。
さすが、マリー・ホール・エッツさんです。
原書は1947年、日本語訳版は1974年ですから、古典です。
でも、親子の愛や、スリリングな冒険、動物の生態など、
見どころは色あせないです。
アメリカの東海岸の海辺で生まれたアザラシの赤ちゃんが主人公。
お母さんが餌を探している間に、水兵に拾われて、水族館へ。
オーリーと名付けられますが、ホームシックになっての騒動です。
海のお化け、なるほどです。
ともあれ、お母さんのもとに戻ることができた、というのが
やはり素晴らしいです。
この安心感が素敵です。
やや長いお話なので、小学生くらいから、じっくり楽しんでほしいです。