らくご絵本なので、少しおおげさに(落語家っぽく)、
テンポよく読んだら、面白そう。
「うえ」「かみ」「あがる」が好きで、
縁起を担ぐだんなさん。
「した」や「しも」「さがる」は、大嫌い。
そんなだんなさんの前で喋るときは、とても気を使います。
でも、これを逆手にとって、ざるうりのもきちは、
だんなさんのご機嫌をとって、おこづかいをもらっていきます。
しかし、これは落語。
必ず、最後には「おち」があります。
さて、どんな失敗をしてしまうのでしょうか?
梶山俊夫さんの力が抜けそうな絵と、
桂文我さんの話がうまくかみ合って、とても面白い絵本に仕上がっています。
どんどんエスカレートしていくはなしに、
ぐいぐいとひっぱられ、最後まで飽きることなく引き上げられ、
最後のオチで落とされる・・・この快感が楽しい。
落語は、最後の「オチ」が命。
これがわかる小学生のお子さんにおすすめ。