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どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

「答えのない問いに向き合う力」をはぐくむ新感覚の絵本

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ちいさいおうち」 ママの声

ちいさいおうち 作・絵:バージニア・リー・バートン
訳:石井 桃子
出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,870
発行日:1965年12月16日
ISBN:9784001105537
評価スコア 4.68
評価ランキング 2,117
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  • 自然と共に生きるしあわせ

     私も娘も共に大好きな絵本。絵を見ているだけで、本当にゆったりとした温かい気持ちになれます。

     気に入った本に出会うと、必ず1ページずつ絵を真似て、自分の絵本をつくる娘ですが、この本を読み終えた瞬間にも、「描いてみたい!」と、目を輝かせていました。
     でも、表紙の絵を見ながら、「この人(バートン)のデザイン、ちょっとおかしいよね。だって、自然の木は、こんなふうにりんごが生らないもん!」なんて、アメリカを代表する絵本作家のバートンに向かって、少々の苦言も!!
     りんご並木のすぐそばで生まれ、物心ついた頃からりんごの木に登って育った娘ならではの感性かもしれません。

     だからこそ、ちいさいおうちの自然や田舎を思う心もよく理解できるのかな、と思います。バートンは、他の絵本の中でも、現代社会への警鐘を鳴らすシーンを多く取り入れていますが、ちいさいおうちの周りにも高層ビルが立ち並び、「もう いつはるがきて、なつがきたのか、いつがあきで、いつがふゆなのか わからない」都会へと変わってしまった寂しさを、娘もちいさいおうちの気持ちになって、感じていたようでした。

     そして、ちいさいおうちがお引越しをして、再び、昔のようなしあわせな日々が戻ってきたとき、
    「あっ、子どももいるよ。犬や猫も!」と、ちいさいおうちにも命が注がれたことを、心の底から喜んでいました。

    「お日さまを みることができ、お月さまや ほしも みられます。そして、また、はるや なつや あきや ふゆが、じゅんに めぐってくるのを、ながめることもできるのです。」 
     そのことが、どんなにしあわせなことか・・・今まで深く考えたこともありませんでしたが、部屋の中や庭に陽射しが差し込み、夜は静かに星を見ながら眠り、季節の移り変わりを肌や目で感じることができるのは、とても、とても贅沢で、有り難いことなのですよね。

    投稿日:2010/11/15

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    3
  • これこそ絵!本

    昔読んだなぁ、と懐かしく手にとりました。
    どんな内容だったかドキドキ読み始めると、結構文章が長いんですよね。
    でも、文章は長いけれども絵が詳細に描かれていてきれいなので、
    息子はゆっくりと絵を堪能しながらお話を聞いていてくれました。

    途中「あ、これ見て!」「ここ見て!見て!」と朗読の邪魔をされたぐらい絵に夢中でした。

    季節の移り変わり、自然の大切さを改めて気づかさせてくれる本です。
    そして、表現力の豊かなこと。
    豊富な日本語の表現を楽しんで欲しいな、と思いました。(海外で暮らしているので英語でも読みました)

    息子の感想は「絵がきれいで好き。特に太陽の顔!」だそうです。
    よーく見ると確かに太陽の表情も素敵です。
    親になり、読み手になり、イラストをじーーと見ることを忘れてしまう今日この頃。
    この本は読まずにじっくり絵だけを楽しむのもいいと思います。

    投稿日:2009/12/28

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    1
  • やっぱり大判も購入

    我が家にずっとあったのは、「岩波の子どもの絵本」バージョンの小さいサイズのものでした。子どもも私も大好きで、繰り返し繰り返し、ボロボロになる程、何度も読んでいました。
    大判の絵本もあるのは知っていて憧れていはいたのですが、小さい本があるしなと思って購入してはいませんでした。でもやっぱり、素敵なイラストを大きな画面で楽しみたくなり、こちらも購入しました。
    布張りの高級感のある絵本で、飾ってみても映えていい感じです。

    投稿日:2022/05/08

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  • 素敵なお話

    時の経過を1冊にまとめたおうち目線からの絵本。
    いなかにあったちいさいおうち。ちいさくてもきれいでしっかりじょうぶに建てられています。この家を建てた人は意志が固く、絶対に家を売らないと誓います。きのうと今日はすこしずつ違う。そんな積み重ねを大事にしていきたいものです。

    投稿日:2020/10/05

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  • 映画を観ているみたいです

    子どもに読み聞かせるには少々長いお話ですが、最後まで読むと、1本の映画を観たような充実感がありました。

    ちいさいおうちが建てられた当初は、自然がいっぱいののんびりと穏やかな場所でした。年月が経つにつれて、道路が作られ、ビルが立ち並び、電車が走るようになり、人が増えて空気も汚れていきます。夜空も、咲いているお花も、季節でさえも感じ取れなくなって様変わりしていく風景は悲しくもせつなくもあります。

    「街」そのものが悪なわけではないけれど、行き過ぎた利便性を憂いているのでしょうか。後戻りのできない現実は、ちいさいおうちの引っ越しというところでも表されています。その場所から移動しない限りは変えられない環境。とても深いお話だと思います。

    感情に訴えかけてくるような、バートンさんの絵も本当に素晴らしいです。娘たちにとっては続けて何度も繰り返し読むタイプの絵本とは違うようですが、それぞれに思うところがあったらしく、この先成長していく過程でさらなる良さを実感してもらえるような気がしています。

    投稿日:2020/06/20

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  • ちいさいおうちの怒り

    有名な絵本ですよね。
    いろんな方が絶賛されているので読んでみましたが、私にはあまり共感できませんでした。
    作者の伝えたいことは分かります。田舎の良さもわかります。
    でも、町は害なのか?と言われたら、違うと思います。
    都市開発されることにちいさいおうちは怒ってますが、もう少し前向きに描き、上手く共存していくようなラストだったら、とてもいいお話なのになぁと思いました。

    投稿日:2020/05/19

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  • 子どもには、よく分からなかったみたいです

    • みっとーさん
    • 30代
    • ママ
    • 大阪府
    • 男の子8歳、女の子7歳

    なんで引っ越しがイヤやったんやろ?引っ越しを何回も経験している息子は首をかしげていました。皆に愛される田舎での方が、都会より…という気持ちは、その場その場に対応していく小さい子にはまだない考え方なのかな。。と、子どもとの感想の違いがおもしろかったです。

    投稿日:2020/01/04

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  • イラストも可愛いですね。

    「ちいさいおうち」は「お家」の目線で書かれてる絵本で,そこがとても新鮮で魅力的に思いました。
    石井桃子さんの訳も安定感があっていいですね。
    空き家が増えているという今の日本の世の中。
    ふと「お家」の目線で考えてしまいました。

    投稿日:2018/10/10

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  • 三歳の娘が、表紙の可愛らしさに魅かれて「読んで」と言ってきたので手に取った本。
    でも、幼児には話が長すぎるうえ、ほとんど意味が分からない様子。

    有名な作品なので、私だけでも読破しましたが、正直、内容が色々な事象を否定しすぎだと思いました。
    全然、楽しめない。

    全く柔軟性がなく周囲の変化について行けず、どんどん頑固に、醜くなっていく人間の老人を連想し、ますますげんなり。
    一応、オチとして「救済」はありましたが、それでも露骨に「あーあ、昔は良かったなぁ」というぼやきとしか感じられない。
    ユーモアがあれば、もう少し違う印象だったかもしれない。

    投稿日:2018/10/04

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  • 持ち主の裁量で耕して剪定して作り上げた土地の上に佇む小さいお家、自然のリズムに逆らうことのない生活、バージニア・リー・バートンの描いた田舎の景色は日本のものではないけれど、森林の占有面積が広くて四季の明瞭な日本に住む私たちには容易に想像できる心地よい在り方、小さいお家は、その心地よい在り方を自らの意思に関係なく失ってしまいます。持ち主の子孫と小さいお家の絆に感動し、モノを大切にする気持ちを知り、そして心地よい在り方への回帰に安堵する、そういう絵本でした。小さいお家に人を重ねると、今の社会制度ではできない回帰なので、かえっておとぎ話のような、手に届かない美しさと憧れを感じました。

    投稿日:2016/12/30

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