大震災シミュレーションコミックです。
何気ない日常の中、突然やってきた大地震。
主人公の小学5年生、孝介の視点から描かれており、
学校で大地震を体験したという設定になっているので、
子どもにとっては感情移入しやすく、解りやすいと思います。
突然のことにパニックになるクラスメイト、一瞬にして
地獄のように変わってしまった街に驚愕する子ども達、
大勢のけが人、身近な人の死、水や食料が不足したり、
不衛生な避難所生活。
マイナスな面を隠さずに描いている反面、お互いに助け合う
ことの大切さ、相手を思いやる気持ち、ボランティアという
存在の重要性なども描かれていて、興味深く読みました。
子ども向けの漫画なんですが、とても現実的に描かれているので、
とてもリアルで、読んでいてとても怖かったです。
この本は息子がたまたま図書館で見つけて借りてきたのですが、
目に色を変えて一気に読んでいました。
大地震の経験はないものの、子ども自身も何度か地震を体験して
いますし、とても興味深いテーマだったのかなと思います。
巻末に「地震防災マニュアル」として、地震に備えてしておくこと、
地震が起きたらどう行動したらよいか、地震後の暮らしのことなどが
載っているので、大人でも大変参考になります。
機会があれば、親子で是非読んで欲しい一冊です。