下巻です。
この物語のキーワードに手旗信号とモールス信号があります。
ボーイ&ガール・スカウトなどを経験したことがなければ、いまの子どもたちにはあまり縁のない連絡手段の一つではないでしょうか。
(かくいうわたしも、知識としては知っていますが、実際使ったことはありません)
お話の中では、ナンシーがこの手旗信号やモールス信号を図面化してDきょうだいに説明していますが、この絵も含めてこのシリーズの挿絵はずべてランサム自身の絵だそうです。
それが尋常でなくうまいです!構図も表現力も最高ーです!
絵の好きな人、将来設計技師などを考えている人もじっくり見て損はないです。
この手旗信号などのナンシーの絵が、大きな事件の始まりにもなってしまったわけですが、
結果オーライ。
起きてしまったことをすべて良い方向にとらえるナンシーのおおらかな(?)性格が、最終的には大円団を迎えさせたのかもしれません。
(前半、ナンシーはおたふくかぜでほとんど活躍できなかったしね)
また、ナンシーが動けなかった分、彼女みたいに頑張ろうとするペギーの行動も見逃せません。(ペギー可愛いぞ、よくやったぞ。と、ほめてやりたい)
ウォーカー家ではやはり後半〈頼りになるお兄ちゃん〉オーラを発動したジョンはかっこよかったです。
どこもかしこも見逃せません。
子どもたちの『北極』探検をどうぞ最後まで皆さんも楽しんでください。
最後の最後に描かれている手旗信号のイラスト、上の字がなくても読めましたか?