ねずみの3きょうだいの末っ子・チロのおはなし第2弾です。
今回は「そろそろ」「うんうん」「ぷうぷう」「ほうほう」「ざあざあ」という短いお話で構成されています。
チロには兄さんねずみと姉さんねずみがいて、ふだんはとても優しいようですが、時々意地悪になったり、味噌っかすにされたりして、シュンとなってしまいます。
森山さんはこういう子どもたちのやり取りや子気持ちの流れをしっかりわかりやすく表現してくれているので、
読み手の子どもたちもチロの気持ちや、お姉ちゃんお兄ちゃんお気持ちになって読めるんじゃないかな〜と、思います。
今回は特に、お兄ちゃんお姉ちゃんにおいて行かれまいとして、一生懸命同列に並ぼうとするチロの姿が、とてもほほえましかったです。
低年齢の字に慣れていないお子さんたちにも、とても読みやすい本の作りになっています。
また、門田律子さんのチロたちの挿絵が、イメージをふくらましてくれるので、楽しいです。
5,6歳から低学年くらいのお子さんたちにお薦めします。
特にきょうだいの下のお子さんたちには、チロのやることなすことに、「うんうん」と、うなずきたくなることが多いのではないでしょうか?