第1部の「ミヤマ物語」が2008年の6月に出ていますから、約3年待ちました!
やっと第2部に出会えました!!(わ〜い)
でも、読みたいって思いだけで、微妙にどんな話か忘れちゃった。そう思っている人も多いと思います。(かくいう私もそうでした)
でも、大丈夫!あさのあつこさんは、ちゃんとその辺も考えていたようです。第1章は《始まりの始まり》とあり、実はこれ第1部のあらすじみたいになってました。(ストーリーを思い出しながら、あさのさんやるなぁと、思いました。シリーズものなのに、間が空いてしまうと細かいところを忘れてますので)
主人公・透流(とおる)とハギがいよいよちゃんと出会い、
ハギの母を助けるため《ミヤマの森》へ出かけていくこの第2部の後半は、ドキドキハラハラの連続で、あっという間に読んでしまいました。
第1部では、それほど気にしていなかった家政婦の「草代」がなかなかオイシイ役所で、物語のキーパーソンになっている気がしました。
草代が頭の中でちらりと思いだした『透流』という名前を付けた……うんぬんというところで、前半のこちら側の世界の話はいったん幕を閉じるのですが、
この言葉がとても気になりました。
『透流』の名前って誰が付けたんでしょうか?由来はなんだったのでしょうか?続きがますます気になります。
挿絵はほとんどありませんが、あさのさんのぐいぐい惹き込んでいく文章のおかげで、300ページもある物語に感じられませんでした。
小学校の高学年くらいから中・高生のお子さんたちにお薦めします。
ところで、萩たちの背丈って、私は自分で勝手に、こちらの人間に比べるとやや小柄(ヨーロッパの昔話で登場するような“ドワーフ”と呼ばれている小人の妖精)かなと思っていたのですが、
違うのかな?背丈についてはちゃんと記述があったか思い出せません。