「おなべおなべにえたかな」ですっかりきっこちゃんのファンになってしまい、こちらの絵本も読みました。
きっこちゃん達がそり遊びに出かけるのですが、家を出る前におばあちゃんにゆきぼうずに会ったら凍らされるので決して「さむい」と言わないように注意されます。そしておばあちゃんの作ったマントをはおって、お茶のはいったまほうびんをもらって出かけていきます。
道の途中で可愛らしいゆきだるまと出会ったきっこちゃん達。一緒に遊ぶうちに、徐々に違和感を覚えはじめたきっこちゃん…。最初は楽しく遊んでいたけれど、だんだん雲行きがあやしくなってきてという天候の描写とともにきっこちゃんの心理描写が巧みでした。なんだか怪しいという雰囲気が絵で表現されているのがすごいです!
ベタな展開ではあるのですが、それまでの過程がほんとにうまく表現されていて迫力があります。きっこちゃん達はどうやってこのピンチを切り抜けるのか、ハラハラしましたが最後はきっこちゃんの大活躍によってなんとかおばあちゃんのところまで帰還。スリルがあって読み応えのある1冊で、やっぱりおすすめです。