高学年向けの絵本選びには迷いますが、この絵本は高学年はもちろん、どの学年でも大丈夫です。タヌキが大嫌いなキツネの悪口をキノコに叫びます。キツネも同じように悪口を叫ぶのですが、後でバッタリ2匹は道で出会いお互い笑顔でお祭りに行こうと誘うのです。このシーンのお互いの表情がとってもユーモラスで子供達からも笑い声が上がりました。大人でもこんな経験ってあるな〜とふと思いました。リスの子が、お母さんから「お兄ちゃんなんだからしっかりしなさい」といつも言われ、「自分だって子供なんだから〜てん」と叫びます。このシーンでは、ある男の子がウンウンと何度もう頷いていました。家でよく言われているんだな〜と感じました。私自身も気をつけねばと思いました。 読み手も聞き手も、お話にグイグイ引き込まれ、最後の結末はとてもすっきりします。