りんごの木が好きで、気になって読んでみました。
まだ赤ちゃんのしろうさぎ。可愛い好奇心いっぱいで、何もかもが新鮮な幸せな日々。
森の中にある、ちいさな家。玄関わきには、一本のりんごの木もある。
おとうさんとおかあさんに温かく見守られて、育っていくしろうさぎ。
何気ない日々の中で、ゆったりと流れる時間。
酒井駒子さんと、石井睦美さんの往復書簡も読みました。
酒井さんは、本の絵の半分くらい、山の中の小さな家で描いたそうです。ご本人も言っているように、うさぎの家族が暮らす森の中の空気や光が、伝わってきます。
うさぎのおかあさんの包容力は、石井さんのほかの作品にも、共通していますね。
裏表紙のタンポポの絵を見て、子どもたちが小さかった頃のゆったりした時間を思い出しました。
お二人の素敵の感性に触れて、幸せです。