可愛らしい絵の中に、美しい北海道の風景が描かれていて、懐かしい気持ちになりました。
独身時代に旅行に行った、北海道のラベンダー畑、そのままの風景が、本の中に広がっており、ラベンダーの香りが漂ってきそうなほどです。
雪のスキー場の温かさ(滑っている時って、寒くても温かさがあるんですよね。)
森のレストランに漂う、美味しそうな匂い(ロッジを思い出します。)
ツリーハウスの森に差し込む、木漏れ日の美しさ。
そして、地平線が見えるほどに広がる、ラベンダー畑の美しさ。
同じく、地平線まで広がる、ひまわり畑。読んでいる自分も、畑の中に迷い込んだかと、錯覚してしまいます。
川遊びの場面では、夏の暑さを忘れさせてくれる、涼しげな空気感と、水の冷たさを、感じました。
雪の中のクリスマスでは、ツリーの飾りが、温かさを感じさせてくれます。
開いたページが見せてくれるのは、絵の美しさだけでは無く、花や木々、川や落ち葉の香り等と、美味しい空気。そして、懐かしいと思い出。
読み終えた後、優しい気持ちになれる、素敵な絵本だと思います。
子供だけでなく、ぜひ、大人に読んでほしいと思える、作品です。