Ehon Naviに出会う前に、息子達と親子ともどもはまっていたのが、アンソニー・ブラウンの作品です。
全部読破したのですが、投稿していない作品ばかりなので、再度読むことにしました。
この作品は1990年の発刊で、邦訳は2005年です。
原題は、CHANGES。
おとうさんは、あさ はやくから
おかあさんを むかえに いった。
でかける まえに、おとうさんが いってた。
「これからは、いろんなことが かわるんだよ」
この言葉が象徴するように、主人公のジョーゼフの身の回りのものが、それこそChangeしていきます。
でも、ほんとうに変ったのは、最後のページに答えがあります。
では、それまでのジョーゼフが見たものは何か?
その答えが持つ変ることへの、ジョーゼフの不安を表現した深層心理ではないでしょうか?
アンソニー・ブラウンは、彼なりの表現でそれを絵本にしたのだと思います。
そのChangeは、子供が見れば、その発想の楽しさに惹きこまれること間違いありません。
大人が見ても楽しめる絵ですが、それ以上に、子供の心理を考えるきっかけを与えてくれる絵本だと思います。
サスペンスを彷彿させるストーリー展開、Changeする絵の楽しさ等、アンソニー・ブラウンらしい作品で、彼の世界を満喫できる作品で、万人にオススメです。