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くまとやまねこ」 パパの声

くまとやまねこ 作:湯本 香樹実
絵:酒井 駒子
出版社:河出書房新社
税込価格:\1,430
発行日:2008年04月
ISBN:9784309270074
評価スコア 4.71
評価ランキング 1,419
みんなの声 総数 68
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  • 絵本の大吟醸

    酒井駒子さんの絵はとても存在感があります。
    そして、奥深いのです。
    子どもに好まれる軽さや爆発感等とはちょっと異質かも知れません。
    自分にとって、少しとっつき難かった作家ですが、なじんでくると重量感と、作品毎の表現、そして酒井テイストのざらつき感がとても気になってくるのです。

    この絵本では、酒井さんは絵本の絵についてかなり常識破りのアプローチをしているように思えます。
    灰色の紙にモノクロームの絵。しかもくまやことり、やまねこを灰色の用紙からぼんやりと浮き立たせるという、絵本を見た人でなければ味わえない世界を築きました。
    挿絵をちりばめたページ。見開きいっぱいに絵が浮き出てくるページがあります。
    かと思うと絵のない見開きページがあります。
    しかし話を聞いている人間には見えない絵が浮き上がってくるのです。
    これは確信犯です。
    これだけのことをやってみせる絵本画家はいないのではないでしょうか。

    酒井さんの絵ばかりの話になってしまいましたが、それをみごとに引き出しているのが湯本香樹実の文章。
    「今日の朝」の言い回し、くまとやまねこの会話の展開。
    全体としてとても味があって、機知に富んでいる。
    無二のともだちのことりが死んで悲しみに包まれたくまさんですが、話にじめじめした所がありません。
    こちらは、湯本さんの作品の数々を知って納得です。

    絵本の大吟醸。
    高学年以上に味わいのある絵本かと思いました。

    投稿日:2009/11/19

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    2
  • 重いテーマを綴った絵本

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 広島県
    • 男の子12歳、男の子6歳

    絵は「よるくま」で知られる酒井駒子さん。
    文の湯本香樹実さんは、映画になった小説『夏の庭 The Friends』がつとに有名です。

    物語は、仲良しだった小鳥が死んで、悲しみに暮れる熊のシーンで始まります。
    小鳥の死を現実のものとして受け止め切れない熊は、小鳥の亡骸を小箱に詰めて持ち歩くようになるのです。 
    その行為に森の仲間は閉口し励ますのですが、とうとう熊は心を閉じ、家に引き篭もってしまうのです。
    ある日、久しぶりに良いお天気に誘われて外に出ると、山猫と出会います。
    この出会いから大きく舵を取り、最後は、熊は山猫と旅立つのです。

    死という重いテーマを描いた作品です。
    大切な人が亡くなった時、誰の慰めも届かないことがあるもの。
    やはり、自分自身で立ち直るしかありません。
    死というのは、終わりではなく、何かの始まりとは良く言ったもので、熊は山猫との旅立ちが始まったのです。
    最後のページの二人の後姿に、明るい未来が期待できそうな感があり、余韻の残る終わり方が良かったと思います。

    灰色の紙にモノクロームで描かれた絵は、死というテーマに相応しいものでしょう。
    ところどころ、絵がないページがあったり、逆に文章のない絵があるのも、巧妙な仕掛けだと思いました。

    子供の読み聞かせというよりは、自らが読んで考える類の絵本です。
    対象年齢は難しいところですが、小学校高学年位からが適齢かと思います。

    投稿日:2011/08/24

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    1
  • 家に置いておきたい絵本

    親友の小鳥くんの死。
    死を受け入れられないくまくん。
    そんなくまくんはやまねことくんと出会います。
    やまねこくんも親友との別れを経験したことがあるみたい。
    くまくんの悲しさの理解者であり、くまくんは小鳥くんの死を乗り越え、
    前向きな気持ちを取り戻します。
    友情、愛情、死・・。
    この絵本はいろいろ伝えてくれます。
    子供に限らず、全年齢対象。
    家に置いておきたい絵本です。

    投稿日:2011/08/21

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    1
  • 悲しみに寄り添うということ

    • はしのさん
    • 40代
    • パパ
    • 神奈川県
    • 男の子14歳、女の子12歳

    ことりが死んで泣いている、くまの姿が印象的です。表情はよくわかりませんが、確かにくまは泣いているのです。

    やまねこがくまの悲しみに寄り添ってくれたおかげで、くまはことりの死を受け入れることができたのでしょう。
    友人が悲しんでいるときに、自分は友人になんて声をかけられるか、悲しみに寄り添うことができるか、深く考えさせられました。

    くまの心が癒されていくにつれ、モノトーンの中に鮮やかなピンクの色がくわわっていきます。
    中表紙に描かれている死んだことりの姿はモノトーンですが、後半、再び描かれていることりには、ぬけた尾羽のかわりに葉っぱを結ぶために使った糸がピンクにそめられています。まるで、くまの心の中で、ことりが生き返ったかのように思えました。

    くまとやまねこが旅立っていくシーンは、希望にあふれています。モノトーンにもかかわらず、色鮮やかな世界が見えてきます。
    子どもには少し難しいかもしれませんが、子どもだからこそわかることがあるように思います。
    何回でも読みたい絵本です。

    投稿日:2009/04/06

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