表紙の絵に惹かれて読んでみました。
この表紙の絵の表情が何処かで見たことがあると思ったら、「えんぴつのおすもう」の作者でした。
また、出版社が社団法人 農山漁村文化協会というところ。
調べたら、農文協は、農と食・健康・教育を軸心として「いのちの流れ」を呼びおこし、都市と農村の関係を変え、自然と人間の調和した社会を形成することをめざして、総合的活動を展開する文化団体とのことでした。
さて、主人公は、とうもろこしばたけの中に、一本ある高いひょろのっぽくんです。
でも、ひょろのっぽくんだけは、やせ細っていて、他のとうもろこしが収穫されるのに、一人だけ(一本だけ)取り残されてしますのです。
やっと、ひょろのっぽくんは収穫されるのですが、それでもすぐ食べられることがないのです。
なぜ?って思うのですが、それは最後にわかりますので、これは読んでからのお楽しみ。
考えてみれば納得なのですが、なかなかの発想だと思います。
絵がどことなく日本の絵っぽくなくラテン系の色あいで、それがとうもろこしととてもマッチしています。
ストーリーの出来栄えも良く、オススメしたい一冊です。