2005年のフランス絵本で、サン・テグジュペリ賞受賞作品。
お話は、仲の良い2本の木が並んで立っているシーンから始まります。
1本は大きい木で、もう1本は小さい木。
何かの象徴のような感じを抱かせます。
2本の四季おりおりのお互いのやり取りは、とても楽しいもの。
仲が良いだけに、けんかしたりして、微笑ましいシーンが続きます。
ところが、2本の木の間に壁ができてしまうのです。
悲しみに打ちひしがれる2本の木なのですが、実に画期的とも言える方法で、また出会うことが出来るのです。
やって出来ないことはないと、思わせるような気持ちにさせてくれる絵本です。
また、とてもユーモラスに2本の木が描かれていますが、その脇役達の絵も良く見ると実に細かく描き込まれています。
絵本の楽しさを充分に満喫できる作品としてオススメします。
新しいスタンダード作品と言っても過言ではないかも知れません。