ぶたばあちゃんとまごむすめの二人暮らしが、終わりを迎えようとしています。
命の最期をぶたばあちゃんは、孫のため、自分のためにしっかりと刻もうとしています。
2人の間に親がいないことが、このお話をとても悲しいものにしているとおもいます。
おばあさんはいっしょうけんめいにまごむすめの今後を考えて行動しているのでしょう。
でも、まごむすめは自立するにはまだ幼すぎます。
まごむすめが自分の祖母の死を受け入れるために、いっしょうけんめいなことがわかります。
でも、おばあちゃんが死んだあと、まごむすめはどのようにして生きていくのでしょうか。
このお話の盲点です。
なんだか、おばあちゃんにとってはきれいごとに終わってしまったような気がしました。
残されるものにとって、きれいごとで始まる苦しさを受け入れるには、これ以上の大変さが待っているのではないかと感じました。