マーガレット・ワイズ・ブラウンは、42歳の若さで1952年に亡くなったのですが、実に100冊以上を世に残しています。
さらに凄いのは、70以上もの未出版の原稿が残されていたこと。
彼女の姉妹、Roberta Brown Rauchが売ろうとして上手くいかず、杉のトランクに何十年もしまっておいたのですが、1991年ウォーターマーク社のエイミー・グレイが500枚以上のタイプ原稿を再発見し、これらの出版にとりかかったとされています。
今回の作品は、文は、1993、2001By Roberta Brown Rauchとあり、生前に発刊されたものではありません。
驚いたのは、絵を黒井健さんが担当しているということ。
表紙を見ただけでは、まったくオリジナル作品だと思ってしまう方も多いのではないでしょうか?
いつもながらの、マーガレット・ワイズ・ブラウンのリズミカルな文章ですが、訳者が書かれていないのが不思議です。
英語の韻を踏んだ文章なので、大抵邦訳すると一寸違和感を感じるのですが、今回はなく、中々の訳だと思います。
物語は、色んな動物の子供が寝入るシーンがあって、その繰り返し。
最後は、ぼうやの寝入るシーンです。
絵が和調なのも、良いものだと思いました。
お休み前にオススメの穏やかな絵本です。