先に読んでいた僕が、黒猫を見るとすぐにルドルフの名前を出すものだから、息子も興味が沸いてきて、読みたいと言いました。
まだ児童書に慣れつつある程度の息子なので、これほど長い作品はまだ読んだことがありません。もっとも長い作品が「大きな1年生と小さな2年生」でした。それも1日1章づつ、2週間くらいかけて読みました。
途中で放り投げるかなとも思いましたが、そんな心配はいりませんでした。
人間の言葉を理解して字も読めて、それにとっても人間くさい猫たちの言動に、読むほどに引き込まれて、寝るのを惜しむように聞き入っていました。
ちょうど小学校にあがったばかりで、今まさに字の書き取りをしている息子は、ルドルフと状況が似ているようで、どちらが早く字を憶えるか!?という競争相手のようにも映りました。
息子にとっての最大の関心は、“ルドルフは岐阜へ帰れるのか?”ということでした。それを知りたくて知りたくて長い作品を読み切ったと言えそうです。延べ3週間ほどかかりましたが、また少し“キョウヨウ”を身に着けた息子でした。