石津ちひろ/文、山村浩二/絵のコンビによる作品。
擬人化したくだものが、海水浴に行くというストーリーで、最初にスイカが登場。
「かいすいよくには いかない スイカ」
というフレーズで、バナナとキウイとイチゴの海水浴への誘いをスイカが断っているのですが、スイカの表情が一寸怖い感があります。
結局、最後にスイカも海水浴場に登場するのですが、ゲタを履いていたりするので、日本妖怪のように見えてしまいました。
いかにも、ゲゲゲの鬼太郎に登場しそうな雰囲気と言えるのではないでしょうか?
テンポの良い短文に、くだものたちが合わせて描かれているという構成なので、分かり易い内容だと思います。
例えば、
「ミカンが つかんだ
かめ かんだ」
なんてフレ−ズは、絵とともに結構笑えるはずです。
絵としては、小さいブドウとかサクランボが、気にいりました。
続編の「おやおや、おやさい」の方が、キャラクター的に楽しめる気がしますが、知っているくだものが多いので、2歳位から楽しめる作品だと思います。