我家で大人気のあきやまただしさんの、1993年9月12日発行の作品。
あきやまさんのデビューは、1993年3月25日発刊の「ふしぎなカーニバル」と言われているので、この作品は極初期の作品ということになります。
でも、もうテイストは、あきやまただしそのもの。
全開のあきやまワールドを楽しめました。
物語は、主人公の男の子が、砂山をひょいっと乗り越えるシーンから始まります。
それから、滑り台、木、二階建ての家等をひょいっと乗り越えていくのですが、それがどんどんエスカレート。
このあり得ない想像力は、あきやまワールドならではのもの。
子供なら、断然、食いつく内容に間違いありません。
横長の絵本を縦に見せて、足の長さを強調する手法もとてもGood。
良くある手法ですが、その活かし方は半端でないのがあきやまさんらしいところ。
終わり方もスムーズ。
あきやまさんと言えば、数多くのシリーズがありますが、これは流石にシリーズ化は無理そうなので、残念なくらいくらいです。
文章量も適度で、まさに読み聞かせにピッタリの絵本だと思います。