1999年のケイト・グリーナウェイ賞受章作品である「かぼちゃスープ」の続編。
一作目で完全にその魅力の虜となってしまった感があるのですが、この作品も高い水準にあり、決して期待を裏切ることのないもの。
我家での絵本の選択基準は、絵が奇麗なことなのですが、申し分ありません。
姿形、構図、色あい、デフォルメの具合とも絶妙で、細かいところまで精緻に描かれているので、何度見ても新しい発見があって、決して飽きることはないはずです。
登場するのは、例によって仲良しのねこ、りす、あひる。
今回は、ス-プに欠かせない塩が無くなったので、シティに買いに行くというストーリーです。
ねこが買ってくると言うのですが、あひるが「お願い、ぼくも連れてって」と頼み込むのです。
どうも、あひるが迷子になるのを懸念しているのですが、案の状という展開が繰り広げられます。
今回の舞台は、シティということで、多くの動物が登場するのですが、どれも魅力的。
摩天楼や、車もお洒落で、前作と違った絵を満喫できると思います。
ストーリー自体は、あまり起伏がないので、少し物足りないという感はありましたが、補って余りある絵の魅力に圧倒されることでしょう。
第三段までありますが、次回作が待ち遠しいところです。