日本昔話としては、単純明快で深みのないお話ですが、井上洋介の絵がなんだかおもしろくもおどろおどろしくもある絵本です。
この絵本の鬼は青鬼。
とてもお人よしの鬼のようです。
二日にして立派な橋を作ってしまいました。
その代償が大工の目玉というのがよくわからないのですが、よくわからないのが昔話かもしれません。
鬼から逃げようとした大工が耳にした子守唄。
このお話では、逃げた大工が再び川に出かけて、鬼と遭遇したときにふとあの子守唄を思い出したことになっています。
描かれているのが素朴な橋であることと、癖のある描き方で、子供には井上洋介版のほうがお勧めです。
カバーに描かれた女の子は、鬼の娘でしょうか。
子守唄をうたっている主が描かれているところでも、ポイントが高いとおもいます。
残念ながら、カバーにしか描かれていないのですが。