ジェズ・オールバラの『ぎゅっ』シリーズの1冊。
他に、「ぎゅっ」「やだ!」があります。
共通しているのは、主人公がサルの子ジョジョであることと、出てくる言葉が極めて少ないということ。
原題は「Tall」
出てくる言葉は、何と、「ちっちゃい」「たかい」「おちるー」「ジョジョ」「ママ」だけ。
でも、それだけで充分の作品です。
物語は、主人公のサルの子ジョジョが、岩に登って「たかい」と言うシーンで始まります。
ジョジョはとても喜んでいるのですが、そこにやってきたカメレオンが立ち上がるとジョジョより高くなってしまったものだから、ジョジョが「ちっちゃい」と落ち込んでしまいます。
そこで、カメレオンが肩車。
また、ジョジョは、大喜び。
すると、次々に大きな動物がやってくるので、ジョジョは喜んだり落ち込んだりを繰り返すのです。
最後に登ったのは、キリンの角。
これ以上の高さの動物はいないと思えたのも束の間、ジョジョは転落してしまいます。
果たしてどうなるかはお楽しみですが、やっぱりママの存在が一番というエンディングは、このシリーズのお決まりで、納得ものでしょう。
ジェズ・オールバラの描く動物は、いつもながらに親しみ易く、表情がとても豊かなので、見る者を飽きさせないと思います。
1〜2歳からとありましたが、0歳からでも楽しめる内容だと思います。