本書の中では「ちいさなき」「おおきなき」と表現されています。絵を見て大きな木はすぐにいちょうであることがわかりました。小さな木はいちょうに比べて低い木だと思ったのですが、椿だと思い込んでいました。しかし月刊ちいさなかがくのともに入っている折り込み付録『絵本のたのしみ』に
小さな木はさざんかであることが書いてありました。
春になって新しい芽が生まれ生い茂って秋になると金色に変色して散っていくいちょうと、1年中緑の葉っぱを保つさざんかが四季の彩りを豊かに示しています。
布や紙をちぎり絵にして仕上げた絵は、私は初めての経験ですが時間をかけて仕上げたに違いない、と思うほど丁寧で、風の動きも感じられました。
実家の入り口に雌雄のいちょうがそびえていて、秋にはたくさんのぎんなんをプレゼントしてくれます。いちょうって日本人には親しみのある木だと感じました。
『ちいさなかがくのとも』ですが、年長さんも、1年生も楽しめる絵本だと思います。