出だしがまずすごい。
ねこがあまりに大ぐらいでいやになったので「首に石をくくりつけて川にしずめてしまおう」とするのです。とんでもない飼い主です。子どもたちも「ひどい」といいます。
この時点ではねこは被害者なのですが、その飼い主をはじめ、出会うものを次々と食べていってしまいます。
昔話によくある繰り返しが続きます。その回数が多いので聞いているほうは飽きてしまわないかと心配だったのですが、しまいには、月や太陽まで食べてしまう様子を目を丸くして聞いていました。
最後はヤギが出てきて、猫を蹴落としてみんなを助けます。
太陽まで食べてしまったねこに勝つのが、ねこより小さなやぎだというのがいい。
私としては、そもそも悪いのは飼い主なのに、ねこだけ死んでしまう結末がいまいち釈然としないのですが、子どもたちは「やぎ、強え〜」と大喜びでした。