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三びきのこぶた」 せんせいの声

三びきのこぶた 作:(イギリス昔話)
絵:山田 三郎
訳:瀬田 貞二
出版社:福音館書店
税込価格:\1,100
発行日:1967年04月
ISBN:9784834000979
評価スコア 4.59
評価ランキング 5,300
みんなの声 総数 96
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  • リアルで残酷?いいえ、そうでもありません

    • ねこちんさん
    • 30代
    • せんせい
    • 岐阜県
    • 男の子6歳、女の子4歳

    数ある「さんびきのこぶた」の中でこの本が一番読みがいがあり、子供の反応が楽しいです。他の本では、狼におそわれてわらの家、木の家がこわされ、最後にかしこい弟のレンガの家でちえを使って狼を退治する。最後は狼は逃げていくという展開。しかし、この本は何と、狼を食べてしまう。子供たちの反応はというと、幼い子供ほど、「食べてしまう」という事実をさらっと受け流し、あまり最後の展開を残酷とは感じないようです。大きい子供になると、「昔読んだ物と違う」とか「狼がかわいそうだ」「ぶた、こわい」などといろんな反応があります。しかし、この本のように、悪いものは悪い。悪いものは徹底的にやっつけるという展開があってもいいのではないかと感じます。絵本の中ですっきりとした感情になることもいい経験だと思います。

    投稿日:2006/10/11

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  • ブタの糧になったオオカミ

    一番頭の良いブタだけが、オオカミに食べられることなく、逆にオオカミをコトコトと煮て食べてしまいます。
    2匹のブタはすぐにオオカミに食べられてしまいますが、3匹目のブタはオオカミに騙されないようにあらゆる知恵をしぼって何度も撃退します。最終的にオオカミが豚に食べられてしまうことで、悪いものが良いものの糧になったということかと思いました。
    3歳の娘は、オオカミがレンガの家の前に来たときに「この家は吹き飛ばされないよ」と安心して見ています。最後にオオカミが煮て食べられることで納得し、良かったと言っています。
    特に残酷なシーンはなく、あれだけしつこいオオカミなので、食べられてしまう以外、ブタが安心する術はないと思います。

    投稿日:2010/05/24

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  • 原作

    原作に近い内容のお話です。

    「3びきのこぶた」の絵本は色々とありますが、原作に最も近いのではないかと思いました。

    絵もリアルで迫力があります。
    また、裏表紙の絵には色々な思いが込められているんだろうなと感じました。

    私は大人になるまで知りませんでしたが、是非、一度は原作の内容を子ども達に読み聞かせてあげたいなと思う一冊でした。

    投稿日:2008/02/03

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  • 子どものお話し 再考

    ずう〜っと前、福音館書店主催(多分)の研修会で伺ったお話です。参加者は自分の持っている「さんびきのこぶた」の絵本を持参するよう指示がありました。この「さんびきのこぶた」が出版されるときだったのかもしれません。
    裏表紙を見て下さい。大きな立派な絵のモデルは、おおかみを食べた三番目のこぶたの成長した姿でしょう。その下で可愛いこぶた達が楽しそうにしています。それぞれが手にしているのものはどれも外での遊びというかスポーツに使うものです。このこぶたたちはおじいさんのお陰で、今では安心して外で遊べることを伝えているのだとか。もし三番目の豚が口の周りを血だらけにして正面を向いてオオカミステーキを食べている絵だったら、それは間違いなく残酷です。そうでないこの描写が読み手に安心感を与えているのです……。
    う〜む、なるほど。ハッピーエンドだけが子ども向きのお話しではないのだ、ということを確認しました。
    「ごめんなさい。もうしません」とあやまって仲良くするだけが子ども向けのお話しではないのです。私たちはずいぶん長い間、だまされていたのかもしれませんね。

    投稿日:2006/02/17

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