パイナップルの栽培や商品化の歴史、エピソード、料理法、種〜収穫までの様子、種類などを紹介する写真絵本。
沖縄に行った時に、パイナップル農場を見た。赤土の畑に、熱帯植物らしいパイナップルがたくさん植わっている様子は、ちょっと外国のようで印象に残っている。
パイナップルは不思議な植物で、いろんなところから芽がでるらしい。
それに種からも育てることができるし、特別な光合成をして乾燥にも強い。強靭な植物だという。(寒さにはめっぽう弱いが)
種が発芽しているところや、パイナップルの花が咲いている様子など、見たことがない写真がたくさん見られて楽しい。
花はあの鎧のような果実の1つ1つから紫色のきれいな花が立ち上がる。ちょっと不思議な風景。パイナップルは宇宙人かもしれない。
生のまま流通させることが難しいので、缶詰にして売った。
ドール社はこれで大企業に成長したという。バナナじゃなかったのね。
熱帯の作物は、商業で重要な資源であったため、いろんな国を巻き込んで経済や流通、商業の様子を変えていった。いろんな功罪があるのがわかる。
子ども向けの本だが、内容が濃く、読みごたえがあり、勉強になった。楽しいイラストや写真、おいしい料理などの楽しむ部分も多くて、素敵なシリーズだ。