小屋がしゃべる、それはそれは奥が深い。
「昔からずうっとここにたっている」と言う。
「どこかに行きたいと思ったこともない」と言う。
なんて意地張りなんだと、最初は感じたけれど
話しが進むにつれ、なんだか自分に似ているような
そんな気になってしまった。
表紙のカラスを従えた小屋、錆びついてボロボロの小屋、
海辺の塩まみれの小屋、パッチワークみたいな小屋・・・。
いろんな小屋が、頑固じじいのように見えてくる。
「ぼくはひとりでぼつんと立っているのがすき」だと?
やっぱり、チョー意地っ張りだ。
でもね、
「ここにいるよ、いつだってここにいるよ、また会おう」
なーんて、ちょっと泣きそうになっちゃった。
自信いっぱいの、強がりや安心を聞かせてもらった。
谷川さんと中里さんに、感謝。