「さかなくん」 その他の方の声

さかなくんは　水の中で生きているのに　
学校へ行くのです

外で暮らすには　ゴムのズボンはいて　ガラスのヘルメットをかぶり
テレビをゴムの穴に通して　ひれにクリーム塗って
ゴムの靴を履いて出かけます

学校は　楽しいのですが　体育は嫌いです！
走るのが苦手なんです・・・・
　
走ってこけてしまった　さかなくんは落ち込んでしまいました

学校へ行きませんでした　
心配したお友達は　さかなくんに　プレゼントを贈りました
優しい友達ですね
なんと　ローラースケートをプレゼントしたのです

ローラースケートはいて　さかなくんは　
学校へ行きましたよ　　かけっこだってできたんです

ともだちはいいな〜

さかなくん　学校は　友達がいて楽しくなって良かったね
友達っていいな〜　

しおたにまみこさんの緻密でふんわりした絵が、さかなくんの住む水の中の雰囲気とぴったり合っていました。
そのため、非現実の水中世界がリアルに感じられました。
さかなくんのクラスメイトが、猫・鳥・トカゲさん・人間くん…様々揃っていてダイバーシティを表しているようです。
さかなくんは体育が嫌いだそうですが、プールの授業なら大活躍だったのに。
トカゲさんと人間くんという、良い友だちがいてよかったね。

まず、このタイトルにはとても違和感があります。
「さかなくん」というと、子どもたちのみならず大人でも、一人の人物を想像するに違いありません。
その先入観からあまりにかけ離れた内容なので、しばらく手にできませんでした。
それは置いて、さかなくんは水中でも活動していますが、さかなはどう考えても地上では活動できないだろうと、この絵本を見て改めて思いました。
さかなはさかなですよね。
擬人化しないで取り組むと大変だなぁと痛感しました。

しおたにまみこさんの絵が好きなので、読んでみました。さかなくんの生活に、いきなりひきこまれてしまいます。通学するときの姿にもびっくり！　さかなくんの心情も伝わってくるお話、すごくよかったです。そして、絵が本当、魅力的！どのページも見入ってしまいました。水のなかの様子、外の様子の違いも伝わってくるんですよね。しおたにさんの絵本は、やはり好きだなと思いました。