グリム童話は、うろ覚えだったり、簡単に省略されていたり、さまざまなバージョンが星の数ほどありますが、自分の中では魔法をかけられてカエルにされてた王子さまが、お姫様のキスで元の姿に戻るというように記憶しておりました。
この絵本を読んだ後に、少し調べてみましたが、そのように記憶している人がいる中、そういったバージョンのものはほとんど出版されておらず、今作のように、壁にたたきつけられたことがきっかけで王子に戻るようです。
「キスで」というのは、きっと他のお話やディズニー映画などとごちゃまぜになってしまったのかもしれません。
壁にたたきつけられたのに、そのお姫様に求婚するというのは、少々考えにくい気もしますが、そのぐらい美しいお嬢さんで、一目ぼれしてしまったのでしょうか。
いずれにしても、お姫様のお父様(王様)が、助けてくれた人にはきちんと恩返しをしなさいという、まっとうなことを教えてくれてよかったと思いました。