走るのが遅いオオカミの話。
どれだけ遅いかって、ブタより遅い。つまり追いつけない。
つまりブタを食べたことがない。
なのでこれまで野菜と木の実しか食べたことがない。
オオカミって肉食じゃん!死んじゃう、死んじゃう。
出だしからかなりおもしろいです。
そこでキツネ博士から、ぶたの木の種をもらいます。
でも都合悪く、木にぶたがなった日はゾウ達のマラソン大会!
実ったぶたはボトボトと落ちて逃げてしまった。
このときのオオカミの表情は最高ですね!
おまけに、唯一残ったぶたにも逃げられてしまい、自分のしっぽは焼けてしまう。
そして今度こそはと、再び種を植える・・・
なんだかギャグマンガを見ているようです。
本来恐いはずのオオカミが、四苦八苦している様子は笑ってしまいます。
好感すら持てますね。
ラクして利益を得ようとするなんて甘いんですよ。
ってことを言いたかったのかなぁ。とか考えてしまいますが、すぐに理由や意味を付けたがるのは、大人の悪いところですね。
この絵本は教訓なんか忘れて、単純に楽しむべきだと思います☆