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これが本当に有ったら怖いですね。月夜の出来事というのも、また怖さをアピールしていると思います。子供に読むと、結構怖がってしまうかもしれません。それほど大人が読んでも何となく怖い感じがするからです。これを読んだら夜に一人で外を歩くのが怖くなってしまいそうな、そんな感じの本でした。インパクトの強い作品です。
投稿日:2015/10/07
子ども、特に少年だったら、こんな夜を体験してみたいと思うのではないでしょうか? ちょっと怖いけど、のぞいてみたい電信柱たちの秘密。 そして、それを統括している不思議なおじさん。 電信柱たちが行進しながら歌っている歌が軍歌っぽいのは、時代的に仕方がないのかな? 簡単なメロディなので、ぜひ、歌いながら読み聞かせしてあげたいですね!
この作品は、はじめて読みました。 耳慣れない言葉もありましたが(後ろに説明があります)、先が気になるし、物語をとぎらせたくないので、そのまま読んでいきました。 絵のおかげで、ずいぶんわかりやすいと思います。 心にのこるような美しい文章に、不気味でもある電気総長の存在。 それも全部ふくめて、夢の中にまぎれこんだような世界でした。 力のこもった絵も、幻想的で印象に残ります。
投稿日:2015/09/27
この物語は、初めて読みました。 表紙からして、もう幻想的な雰囲気で わくわくしながらページを開きました。 ものが動く、ということは 絵本の世界ではそう珍しくありませんが、 電信柱に命を吹き込むあたり、 さすが宮沢賢治さんは着眼点が違うな、と感心しました。 絵本になることは想定していなかったと思いますが、 世界観が最大限に引き出されており、 何の違和感もなく、スッと中へ引き込まれました。
投稿日:2014/07/03
ある晩恭一が目にしたのは、軍歌を歌いながら行進する、電信柱の列でした。 ドッテテドッテテ、ドッテテド でんしんばしらのぐんたいは はやさせかいにたぐいなし ドッテテドッテテ、ドッテテド でんしんばしらのぐんたいは きりつせかいにならびなし …この発想がもう、さすがとしか言いようがありません。 確かに、規則正しく並んだ電信柱はまるで兵隊だ 夜に行進してたら、どんなに不気味で楽しいだろう 電信柱の兵隊が口ずさむ歌と、軽快なステップ。 そして、黄色い顔のおじいさん。 この人は人間なのかな…?いや、かなり怪しい。 正体はきっと電気だろうな。違うかな…? これは恭一が経験した、たった数分の出来事でしょうが、グイグイ話に引き込まれます。 結末はハッと一瞬で、霧のようにスーっと消えてしまったような感じでした。 絵のぼんやり感が夜の幻のようで、なんとも言えない不思議な余韻が残る作品でした。
投稿日:2014/06/30
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