このお話は小学校一年生の時の国語の教科書に載っていました。当時の印象は「変なおじさん」。傘を使わないのも、男の子を傘に入れてあげないのも、大人なのに子どものまねしちゃうところも、「変なの」と思っていました。
でも、”あめが ふったら ポンポロロン あめが ふったら ピッチャンチャン”の音の感じは好きでした。雨の日の登校ではこのフレーズを頭に浮かべながら歩いていた記憶があります。
20数年ぶりに読んでみて、「ああ、おじさんてかわいい人だったんだなあ」と思いました。おじさんは傘が大事すぎて絶対に使わなかったけど”ポンポロロン””ピッチャンチャン”が楽しそうと思っちゃったんだなあ、と。
きれいなままもいいけれど、使うと傘もおじさんももっとハッピーなんだと気づけてよかったですね、おじさん。