長新太さんの「夜」の絵本が大好きです。
夜って、何かがおきそうでドキドキするのですが
長さんの絵本の中でおこる出来事は
どれも不思議でおかしくて、
まるでずっと昔に、そんな場面に遭遇したような気持ちになります。
場面のひとつひとつが、ガツンと心に焼き付くのです。
この「つきよのキャベツくん」では、
キャベツくんとブタヤマさん、
トンカツ(!)にトンカツソース(!!)までもが登場します。
トンカツの鼻から吹き出す、いいにおい、
それを合図に走ってくるトンカツ・ソース・・・
この場面で、必ず笑ってしまいます。
表紙のブタヤマさんは、キャベツくんを待ち伏せしているのかな?
一枚の絵だけでも
どうしようもなく惹きつけられてしまいます。
長新太さんの絵本の中でも、
大好きな「キャベツくん」シリーズ。
ものすごくヘンテコだけれども、
心をガッシリと掴まれてしまう。
きっと、長さんがつくる 線も、色も空気も、言葉も、
すべてが混ざり合って
このすてきな世界が出来上がっているのだと思います。
やっぱり長さんは、「絵本の神様」なのだなあ。