お母さんお手製のさかなのきぐるみ。
全身すっぽり包まれる。
これが、ぼくのおきにいり。
それを着て保育園へ向かうお話です。
こんなふうに実際できるかと言えば難しいけど
子どもの望む世界を広げてあげるこのお母さん素敵です。
だって「それ、着ていくの?汚れるからやめて」とか
「へんだよ、笑われるから脱ぎなさい」とか。
大人は現実的でつまらないことを言いがちですもの。
道すがら「おかしな子」と笑う人もいれば
「りっぱなさかなだ」と褒めてくれるおじいさんもいる。
人の評価も感想も人それぞれ。
最後のページがまた微笑ましい。
お弁当の時間かな?
おさかなを上だけ脱いで、お弁当を掲げる嬉しそうな彼の姿。
足元には雑巾が敷かれ、どろんこのついたさかなの足が見えます。
子どもの夢を「常識的ではない」として、すべて奪うことも容易。
でも、子どもの夢に歩み寄って受け入れることも、また容易なのかもしれませんね。
どのあたりのバランスで子どもと付き合ってるかな?と考えさせてくれました。ありがとう。