前作『どうぞのいす』が好きなので喜んで手に取りました。
大工仕事のすきなうさぎさん、今度はテーブルを作ります。
それも、みんなが利用できるように大きくて丸い、木のテーブルです。
それを山に運んでいると、どんどん仲間が手伝いにきます。(うさぎは前からひっぱって運んでいるので、テーブルを後ろから押してくれる仲間が見えません)
最初は一匹で重いテーブルを運んでいたうさぎが、「あれ、どんどん軽くなっていく」と思うところがいいです。
ストレートに仲間が手伝いに来るより、奥ゆかしい感じですね。
山にテーブルを運んだところで話が終わるのかと思いきや、もうひとひねりあります。
仲間を思いやる気持ち、共同作業の楽しさや達成感を感じることの出来るいい絵本だと思います。
それにしても、最後にはみんなの椅子まで作り上げるこのうさぎ、どこまで仕事好きなんでしょうか?
いいキャラクターだと思います。