この絵本を見ながら何回ホットケーキを作ったことでしょう。(昨日も作りました)数えきれないほどです。我が家はホットケーキミックスを常備するようになりました。読むのではなく、見ながら作る、まるでレシピ本です。
初めて作ったのは息子が一歳を過ぎた頃。電気コンロをテーブルの上に置いてよく見えるようにしました。
実際に焼けていく様子と絵本を交互に指差して「あっ!あっ!」
絵本の中と現実の出来事が一緒になる、感動の一瞬です。
成長していくにしたがって「ふらいぱんと ぼーると おおきな おさらを そろえました」の通り、準備からはじめています。もちろんこの絵本も本棚から持ってきます。
たまごはしろくまちゃんは落としてしまうけれど、息子は「そーっと抱っこしてるよ」と両手にいだきます。
お気に入りは「だれか ぼーるを おさえてて」これは、ゼリーを作ったりするときにも言っています。
ちょうど真ん中のページ、ホットケーキが出来ていく様子は「今、ここだね」と確認しながら。
焼けていく変化っておもしろい。料理するのが日常茶飯事な母としてはいつも見ていることなんですが、新たな発見をした気分になります。そう感じたとき、嬉しさがこみあげます。これが子どもがいて、絵本を楽しむ毎日の醍醐味なんですね。
この本が誕生して30年になるそうです。これからもたくさんの子どもたちが目を輝かせてホットケーキができるのを楽しむことでしょうね。