中学→高校にかけての子供の話ですが、メイン主役は二人。ぼんやりした男の子と、気の強すぎる女の子。1作目では、主人公の男の子のところへ女の子がわざわざ顔を見に来ます。初対面で「ウラナリめ」と突然殴られびっくり。後日会ったとき、実は親戚と判明します。徹底して振り回され、苦労してサクラの上京を手伝います。2作目では、自殺をほのめかして東京から蓼科湖や女神湖まで来させます。しかも狂言で、来たウラナリを馬鹿にする。3作目では、高校に合格したからって、ウラナリに「今までありがとう。でももう忘れる」と決別のような手紙を書き、地元でも冷たく馬鹿にしたように男の子をフったのですがその男の子がストーカーに変貌します。不法侵入&強姦未遂されたところで同じく冷たくされていたウラナリの救出が入ります。自業自得ですがそれを反省したかな、、、と思いきや、4作目ではどうやら反省は全くなく、感謝の念もないし、相変わらずウラナリに暴力をふるいます。しかも食事も面倒で作らないし、体調が悪くても病院へ行かないし、面倒な女です。ウラナリにも離婚して出て行った母が妊娠したり、あれこれ波乱万丈。でも流産して、命のはかなさを知ります。
高校生向けなのですが、この巻はまずまず。命がはかないから大事にしようというメッセージは伝わり、4作目だったら子供が読んでもいいかと思います。