お笑いコンビ、キングコングの西野亮廣さん作ということですが、
立ち位置としては、イラストレーターを多数そろえての、総合プロデューサーという印象です。
図書館でのNDCは726.5、なるほど、イラストレーションという分類は妥当でしょう。
時はハロウィン、煙突だらけで空が見えない町が舞台です。
ゴミ山で、落し物の心臓で出来上がった、ゴミ人間と、
煙突掃除屋のルビッチ少年の交流を描きます。
ルビッチに「プペル」と名付けられたゴミ人間の造形が切ないです。
いじめ、ルビッチ少年の父親とのエピソード、美しい星空、などなど、
映画のような感動どころを盛り込んでいますが、
今一つ、物語が滑らかにつながりません。
もう少し、丁寧なストーリーであれば、と残念です。
イラストは、アングルや光の加減など、かなりのクオリティを感じるのですが。
コンピュータグラフィックスの映画を見ているようです。