バスが喋ったり、動物と共に暮らしたり、
とても可愛らしくてファンタジーの要素もあるのに、
扱うテーマは、不法投棄。
これがアンバランスかなと感じました。
前作ばすくんで、
古くなり、遂に壊れたばすくんは修理されることなく、山に捨てられてしまいます。
今回は、これが不法投棄として問題になり、人間がばすくんを回収にくるというお話。
この回収というのが、ゴミ捨て場に捨てられるように大きいバスを解体するというもの。
修理してまた走れるように回収してもらうと思っていたばすくんは、解体が始まり悲鳴をあげ、動物たちは人間を攻撃して助けます。
確かに動物たちからすると大切なバスくんになんてことをするんだ!となるのは分かりますが、
元々捨てられるはずのバスなので仕方のないこと、回収業者の人たちは全く悪くないのになぜか悪者にされていることにとても違和感を感じてしまいました。
子供向けの絵本に、社会問題でもある不法投棄を扱うのはちょっと無理があるかなと思いました。