「読み聞かせをするのには、書いてあることを心をこめて、でも読み方は
あまり大袈裟にせず読むのがいい」というのを以前、読み聞かせの勉強会
などに参加していた友人から聞いたことがあります。
そうして、その言葉通りに淡々といった雰囲気で読んでいた友人の姿を
見て、不思議な感じがしたのでした。
なぜなら私は、それまで、本文以外にも「ここはなんだと思う?」とか
「これはどういうことなんだろうねえ?」とか、ああだこうだと余計なこ
とを言いながら大袈裟に読んであげるのが好きだったから、書いてあるこ
とだけを読むようなスタイルってちょっと冷たい感じがしちゃうなあと思
って。
しかし子どもが産まれて、友人の言葉をいつも思い浮かべながら、淡々と
でも心をこめて読んでいるうちに言ってた意味がようくわかったのでした。
余計なことを言わんでも、子どもは理解するものなのだー!それに、放っ
ておいても子どもが気になったことはいろいろうるさいくらいに質問し、
それに答えてあげれば十分なのだー!と。余計なことを言わない方が、物
語がすうっと入っていくようにも思えるし。
ああ、しかし。
そう思っていると、こんな風に文字がほとんどない絵本ってどう読んだも
のやら皆目わからなくなってしまうのです。
どんな言葉も邪魔な気がして。そもそも言葉がいらないからこそ絵が描い
てあるだけなのかなあとも思うし。
娘がもう少し大きくなったら、さりげなく見えるところに置いておいて
勝手に読んでもらおうかしら?
ちなみに私はこんな風にかえるがたくさん飛んでいたら恐怖です(笑)。