この絵本は、表紙の絵に惹かれて、図書館から借りてきました。
マギーがお星様にお願いをします。
おふねがほしいの
わたしの なまえつけた おふねで
おもいっきり うみを はしりたいの
目が覚めてみると、そこはふねのうえ。
冒頭に「これは おねがいがかなったおはなしです」とありますが、
まさにそのとおりなのです。
この絵が実にステキです。
優しくて、丹精に描かれた絵は、子供たちをおとぎの世界へいざないます。
ここからは、個人的な意見なのですが。
そうやって、読むものの夢を膨らませてくれたこの物語、
なぜか、実に唐突に終わってしまうんです。
一瞬、この絵本、最後の部分をだれか引きちぎったの?!とその痕跡を探してしまいました。
正直、こんな終わり方の絵本は、初めて見ました。
起承転結の、起承転、までがきっちりと描かれているのに、
すっぽり抜けたみたいに、結の部分がないみたいなのです。
ちょっとページを閉じたときに、なんとも解せない気分になってしまいました。