『ベルナルさんのぼうし』に通ずるものがあるような気がします。動物愛護の観点からも見えるかもしれませんが、なんとなく私にはチャッピィは犬の設定になっているけれど、人間の孤独を描いているようにも感じてしまいます。年を取りすぎているからでしょうか?
イラストで、チャッピィが家を引きづって歩いているところがとても微笑ましかったです。そして、実はチャッピィはいつも独りぼっちじゃないんですよね、あの小鳥さんがいつもいっしょに寄り添ってくれてました。
裕福な家に拾われていった時、なんか現在の飼い犬の風潮を揶揄しているの?という気にもなりましたが、私はどちらかというと作者のいまいあやのさん側の考えです。そうだよね、家族として扱われているかもしれないけれど、ほとんど、ぬいぐるみ状態なところあるよねと納得してしまいました。
誰もが幸せを見つける権利があるのかもしれませんね。そして、大切なものはなくしてから分かるものなのですね。チャッピィがまた幸せを感じる場所に戻れてよかったです。