おばけのケーキ屋さんを先に読んでいたら、この話は、まるでそのスピンオフ版と思えてしまいます。お化けのケーキ屋さんの最後に、おばけが消えてしまって、ちょっと寂しいと思っていたので、あの二人にはこんな思いでもあったのねと思いました。
が、ということは、お父さんがなくなって5年が経っていたということなんですね。最初がいつも、お化けが自分自身を「ぼく」と呼ぶので、小さいお化けなのかと思っていたけれど、本当は年を取っているんですよね。あの前回の丘も出てきて、何から何までが、前作とかぶっているところがあって、とても素敵でした。こうやって読み終わってしまうと、おばけ自身はまだ気づいていない設定だけれども、お父さんなんだなとジーンときます。