最初から完璧な人なんていない。
冷蔵庫を開けっぱなしにしたり、脱いだ靴下を見失ってしまったり、
後から考えれば「ちゃんとすればいいのに」とあきれてしまうような時間が、
大人になるまで、いや、大人になってからも、生きている限り続く。
だけど一つ一つ失敗を重ねて、もう朧気にしか思い出せない昔の自分よりも、たくましく、かしこく、つよくなれるのだ。
周りの大人がぜんぶ先回りしてやってしまえば苦労はないけれど、それではいつまでも前には進めない。
その瞬間だけに目を当てれば失敗としか思えない一歩一歩が、成長という長い長い矢印のカケラだということ。
これこそが、るすばんかいぎの結論なのかもしれない。
あたたかく見守ってくれる存在にいつか気付くとき、身の周りの物や人に優しい君に変身していますように。